2017年9月5日(日本時間9月6日2:30~)サウジアラビア戦
試合前
日本は勝ち点20、2位のサウジアラビアは勝ち点16の状態。日本はW杯本戦への出場が決定している状態です。
日本のホームでの対戦は2016年11月に2-1で日本が勝利していますが、アウェーのこの1戦はBグループの1位と2位の対決だけあって、どちらが勝利してもおかしくない戦いになります。
サウジアラビアはオーストラリアとタイの結果が2-1でオーストラリアが勝ったので、サウジアラビアにとって引き分けも許されない一戦になります。
サウジアラビアの王子が観客席のチケットを買い占めて、無料開放するらしく完全アウェーの戦いになることは必至。
日本はオーストラリア戦で井手口や酒井など輝いた選手を使うのか、それとも前回に温存した本田や香川、芝崎を投入してくるのか。
テストとなりますがロシアに向けた予選最後の試合になるので、勝って弾みを付けたいところ。
前回は軒並み高評価を得たハリルホジッチ監督も、今回の采配は的中するか。
日本時間では夜中にキックオフですが、注目度の高い戦いになります。
試合後 選手採点
GK 川島永嗣 採点 6.0
1対1のシュートを止めたシーンは神がかっていた。失点シーンは守備陣の責任として、何本かシュートや速いセンターリングをカットし、全盛期を彷彿させる活躍を見せた。完全アウェーの中、ディフェンダーに指示の声が届かなかったのは痛い。
DF 昌子源 採点 5.5
前半32分にコーナーキックから枠内にヘディングシュートを打つなど、場面によっては攻撃面でも効果的な働きを見せた。ピンチになるとマークに奔走し、カバー力に欠ける。
DF 吉田麻也 採点 5.0
自陣でボールを回しているときに危ないシーンを演出してしまった。ファハドから奪われた失点のシーンでは一瞬フリーにさせてしまう致命的なミスを犯してしまった。守備の要として、もう少しラインを統一させるなど戦略的な働きが必要か。
DF 酒井宏樹 採点 6.5
守備がものすごく安定していた。攻撃面でも守備を意識しながらも非常にクレバーな動きで右サイドを安定させていた。
攻撃面でも点数に繋がらなかったが貢献度は高く、チーム内MVP級の活躍を見せた。
DF 長友佑都 採点 5.5
前回のオーストラリア戦ほどの活躍は見られなかったが、安定感がある守備力と攻撃面での貢献度は評価されるべき。攻撃面では相手DFに思うように抑えられた感じがある。
MF 山口蛍 採点 5.5
無難な守備をこなすも、前半にバックパスで非常に危険なシーンを演出してしまった。
運動量が落ちないスタミナは高評価。ただ、リスクを背負ってでももう少し攻撃の起点となるような働きが欲しかった。
MF 柴崎岳 採点5.0
パスミスがあまりにも多かった。特に前半はパスの成功率が低く、中盤としての仕事を果たせなかった。それでも本田のポジションをカバーする守備など救ったシーンも見られた。高温多湿のピッチコンディションでも実力を出せる選手だけに、出来の悪さが大きなギャップを感じた。
MF 井手口陽介 採点5.5
前回のオーストラリア戦で魅せたプレイは健在。後半に入ると何度もチャンスを演出する活躍を見せた。試合終了間際はあまり目立てず、積極性に多少欠けてしまったのは悪材料。
FW 原口元気 採点5.5
守備と攻撃でピッチを常に駆け回った。パスの精度はいつもの原口とは思えないものがあったが、FW陣でもっともタッチ数が多かったと思われる。
しかし、決定的な働きはほとんどなかった。もっと積極的にシュートを打っても良いというシーンがあった。
FW 本田圭佑 採点4.5
前半で交代。素晴らしいトラップを見せた場面もあったが、攻撃面では目立った活躍はナシ。全盛期の面影がまったくなかった。
守備では機能していた部分もあるも、攻撃面でスピード感がなさすぎた。W杯本戦も出場は厳しいと思われる内容。
FW 岡崎慎司 採点5.0
本田よりは評価されるが、攻撃面で目立った活躍は全くなかった。守備への貢献はディフェンダー陣は何度も助けられたが、ポストプレイがほとんど見られず、FWの役割を果たせず。世代交代を感じさせる内容だった。
FW 浅野拓磨(途中出場) 採点5.0
スピードを活かした攻撃は良かったが、連携不足が露呈した。シュートは1本しか打てなくて、存在感がほとんどなかった。
FW 杉本健勇(途中出場) 採点5.0
代表初出場を果たすも、目立った活躍もなければ、ボールタッチ数も少なく、評価は低い。裏に抜けるようなシーンもなく、完全アウェーの中で圧倒された感じがあった。
FW 久保裕也(途中出場) 採点5.5
後半33分に出場も何度も攻撃に絡んだ。ボールキープは安心感があり、次のプレイに何か期待を持てるような雰囲気を持っていた。
ハリルホジッチ監督 採点 5.5
勝たなければならないと言っていたわりに、選手を試すテストのような内容。
攻撃的なポジションの選手を変えて、勝ちへのこだわりをみせるものの、サウジアラビアの暑いピッチコンディションを考慮したのか、オーストラリア戦とは全く違った戦術をとった。
使えない選手が分かったことだけが収穫のような内容になってしまった。